バグ道具「?????」と「ライバル」の仕組みを図で解説|なみのり・壁抜けができる理由

『ポケットモンスター 赤・緑』のバグ道具「?????」と「ライバル」は、使うだけで、バッジがなくてもなみのりができたり、壁を通り抜けられたりする道具です。なぜ道具を使うだけで水に乗れるのか、なぜ壁を抜けられるのか、そもそもなぜ「ライバル」という名前なのかを、赤(Ver1.1)で検証した結果をもとに図で解説します。

⚠️ バグ道具は、セーブデータを壊すことがあります。厚い壁の中で元に戻ると歩いて出られなくなるので、その場所ではレポートを書かないようにしましょう。試すときは、なくなっても困らないセーブデータで行いましょう。

1どんな道具?

道具できることニックネームの文字
?????バッジがなくても、どこでもなみのりができるグ
ライバル2マスまでの壁を通り抜けられるロ

どちらも、ふつうに遊んでいては手に入らない「バグ道具」です。セレクトBBバグでは、ポケモンのニックネームの文字が道具の番号として道具袋に入るので、ニックネームに入れた文字によって手に入る道具が決まります(くわしくは「手に入れ方」で)。

道具袋の「?????」と「ライバル」
道具袋の「?????」と「ライバル」

2手に入れ方

どちらもセレクトBBバグで手に入ります。ニックネームの文字が道具の番号として道具袋に入るので、ニックネームに次の文字を入れましょう。

道具ニックネームに入れる文字
?????グ
ライバルロ

壁抜けができる道具は「ライバル」のほかにも全部で30個あり、「ナ」などほかの文字でも手に入ります。セレクトBBバグのやり方は、こちらの記事で解説しています。

🧪 セレクトBBバグの仕組みを図で完全解説|ミュウになる・道具が増える・画面が止まる理由とやり方SELECT → B → B で手持ちが「13匹目」と入れ替わる理由記事を読む ▶

3「?????」でなみのりできる理由

正体は、技の「なみのり」が中で使っている道具

「?????」の正体は、技の「なみのり」が、水に乗るときに中で使っている道具です。ふだんはプレイヤーの手に渡らず、ゲームの中だけで使われています。なぜそう言えるのかは、技の「なみのり」を選んだときの流れを見るとわかります。

ポケモン画面で技の「なみのり」を選ぶと、ゲームは次の順に進みます。

  • ① なみのりに必要なバッジ(ピンクバッジ)を持っているか調べる
  • ② なみのりできる場所か調べる(サイクリングロードなどでは乗れない)
  • ③ 「?????」を使って水に乗る

つまり、技の「なみのり」は2つのチェックをしてから「?????」を使っているだけで、水に乗せているのは「?????」の働きです。

そのため、「?????」を道具として直接使うと、いきなり③から始まるので、①と②を通りません。だから、バッジがなくても、サイクリングロードのような本来は乗れない場所でも、なみのりができます。

水に乗せているのは「?????」技の「なみのり」を選ぶ① バッジがあるかなければ使えない② 乗れる場所かサイクリングロードは×③「?????」を使う目の前が水なら乗る水の上へ道具で直接使う①と②を通らずに、いきなり③から始まる
図1 道具で直接使うと、バッジと場所のチェックを飛ばして③から始まる
「?????」で水路に乗ったところ
「?????」で水路に乗ったところ

使えなかったときの文が「?????に のることは できません」なのも、この道具がもともと「乗るための道具」として作られていたなごりです。

戦闘中でも使える

「?????」が調べるのは、「目の前のマスが水かどうか」だけです。「今は戦闘中か」は調べていません。しかも、戦闘中も「目の前のマス」の記録は、戦闘に入る前のままです。そのため、水の方を向いたまま戦闘に入っていれば、戦闘中に「?????」を使っても成功します。

戦闘中も「目の前のマス」の記録は前のままフィールドで水の方を向いている目の前のマスの記録 = 水野生のポケモンと戦闘になる目の前のマスの記録は、水のまま戦闘中に「?????」を使う調べるのは「目の前が水か」だけ「のった!」曲もなみのりに変わる
図2 水の方を向いて戦闘に入ると、戦闘中でも「のった!」になる

戦闘中に使うと「サトシは ?????に のった!」と出ます。

戦闘中に使ったところ
戦闘中に使ったところ

戦闘中なのに、曲がなみのりの曲に変わります。戦闘から逃げると、そのまま水の上へ1歩進み、なみのりの状態で動けるようになります。

そのあと、効果音がおかしくなることがあります。検証では、にげたときに「どく」の音が鳴りました。ゲームボーイの音は、フィールド用と戦闘用で音のデータの組が分かれていて、同じ効果音の番号でも組によって中身が違います。戦闘中にフィールド用の曲へ切り替わったため、戦闘の効果音が別の組で読まれて、違う音になったと考えられます。

サイクリングロードでは、南へ流される

サイクリングロードで水の方を向いて使うと、本来は乗れない場所でなみのりができます。ただし、ボタンを押していないのに南へ1マスずつ進み続けます。サイクリングロードには、じてんしゃで坂を自動で下っていく仕組みがあり、それがなみのりの状態でもそのまま働くためです。

サイクリングロードで流される
サイクリングロードで流される

なお、陸の上で水ではない方を向いて使っても、何も起きません。

🔎 豆知識道具の中には、同じ名前の「?????」がもう1つあります(ニックネームの文字「じ」で手に入るもの)。こちらは、ひみつのカギとひきかえけんの間に番号だけ用意された「大事なもの」で、名前も付かず、ゲームの中のどこからも渡されず、どこでも使われません。使うと「今は使えない」と出るのは、ひみつのカギやカセキと同じ、イベントの中で持っているかを確かめるだけの大事なものの扱いだからです。なみのりはできません。

4「ライバル」で壁抜けできる理由

働きは、ふしぎなアメと同じ

「ライバル」は168番の道具です。道具を使うと、ゲームはその番号で「働きの表」を引いて、何をするかを決めます。

この表を引くとき、ゲームは番号を2倍して表の中の場所を計算します。ところが、ゲームボーイの1マスに入る数は255までなので、128番より後ろの番号は2倍すると255をこえて、あふれた分が消えてしまいます。その結果、128番より後ろの道具は、「番号−128」の道具と同じ働きになります。「ライバル」は168番なので、168−128=40で、ふしぎなアメと同じ働きになります。

道具を使うと、番号で「働きの表」を引く40番ふしぎなアメ40番の働きポケモン画面を開く168番ライバル40番の働きポケモン画面を開く128が消える128番より後ろの道具は、「番号−128」の道具と同じ働きになる
図3 「ライバル」(168番)は、ふしぎなアメ(40番)と同じ働きになる

ポケモン画面を開いたのに、閉じても元に戻らない

ふしぎなアメと同じ働きなので、「ライバル」を使うとポケモン画面が開きます。

ポケモン画面を開くとき、ゲームはフィールドの「人の絵を動かす」処理を止めます。ふつうの道具なら、閉じたあとにこれを元に戻します。ところが、元に戻すかどうかは「ポケモン画面を開く道具の一覧」で決まっていて、168番はこの一覧に入っていません。働きはふしぎなアメと同じなのに、一覧の上では別の道具だからです。そのため、閉じても「人の絵を動かす」処理が止まったままになります。

閉じたあと元に戻すかは、一覧で決まるふしぎなアメ40番一覧に入っている閉じると元に戻すふつうに歩けるライバル168番一覧に入っていない閉じても戻さない人の絵が止まったまま
図4 「ライバル」は一覧に入っていないので、閉じても元に戻らない

その結果、主人公や人の絵が消えて、ポケモン画面のアイコンの絵が残ります。そして、主人公の向きも変わらなくなります。向きを書き換えているのは、止まったままの「人の絵を動かす」処理の中だからです。

柵の中に入ったところ
柵の中に入ったところ

向きが固まると、背中側のマスで壁を判定する

歩くとき、ゲームは「主人公が向いている方の1マス先」が通れるかどうかで、進めるかを決めています。ふつうは歩く方へ向きが変わるので、これで進む先を調べていることになります。

ところが向きが固まっていると、どちらへ歩いても、固まった向きの1マス先を調べてしまいます。床の方を向いて「ライバル」を使い、壁の方へ歩くと、調べるのは背中側の床なので、壁の中へ進めます。

向きが固まると、背中側のマスで判定する●=主人公(右=床の方を向いたまま固まる)1歩目壁壁壁床床○調べるのは背中側の床 → 進める2歩目壁壁壁床○床さっき立っていた床 → 進める3歩目壁壁壁×床床1歩目で入った壁 → 止まるだから、抜けられる壁は2マスまで
図5 調べるマスが背中側なので、2マス目まで進んで止まる

2歩目に調べるのは、さっきまで立っていた床なので、これも通れます。3歩目に調べるのは1歩目で入った壁なので、ここで止まります。だから、抜けられる壁は2マスまでです。同じ理由で、なみのりをしていなくても、水の上に立つこともできます(進む先ではなく、背中側を調べているためです)。

元に戻すには、STARTメニューからふつうに「ポケモン」の画面を開いて閉じましょう。この画面は閉じるときに「人の絵を動かす」処理を元に戻すので、主人公の絵が戻り、ふつうに歩けるようになります。

柵を抜けて反対側へ
柵を抜けて反対側へ

なぜ「ライバル」という名前?

道具の名前は、名前の表を先頭から順に数えて、○番目の名前を読みます。表に入っているのは97番まで。それより後ろの番号では、ゲームは表が終わったことに気づかないまま数え続け、表の後ろに続く文字をそのまま名前として読みます。

名前の表のすぐ後ろには、ゲームの最初にライバルの名前を決める画面で使う「名前の候補」の文字が並んでいます。168番まで数えると、ちょうど「ライバル」の文字に当たります。同じように、180番は「ジャック」、181番は「じぶんできめる」、182番は「グリーン」という名前の道具になります。

名前は、名前の表を先頭から数えて読む道具の名前の表(1〜97番)1 マスターボール/2 モンスターボール/…98番より後ろは、表の後ろに続く文字を読む表の後ろ:ライバルの名前の候補など168番→ 「ライバル」180番→ 「ジャック」181番→ 「じぶんできめる」182番→ 「グリーン」ライバルの今の名前とは関係ない
図6 表の後ろの「名前の候補」が、そのまま道具の名前になる
🔎 豆知識「ライバル」という名前は、ライバルの今の名前ではありません。ゲームの中に最初から書かれている文字なので、ライバルの名前を変えても「ライバル」のままです。ただし148番の道具だけは、名前の途中に「ライバルの名前を入れる」印が入っているため、「ず」のあとに今のライバルの名前が出ます。

5気をつけること

  • 抜けられる壁は2マスまでです。厚い壁の中で元に戻すと、周りがすべて通れないマスのときは歩いて出られません。そのときは、通れるマスの方を向いてから、もう一度「ライバル」を使うか、そらをとぶ・テレポート・あなぬけのヒモで出ましょう。
  • 壁抜けの状態は、STARTメニューから「ポケモン」の画面を開いて閉じると元に戻ります。

6よく言われる話を確かめた

よく言われる話確かめた結果
「?????」は、バッジがなくてもなみのりできる正しい。技の「なみのり」がしているバッジと場所のチェックを通らないため
陸で使うと、南へ押され続ける陸では何も起きない。南へ流されるのは、サイクリングロードで使ったとき
壁抜けは2マスまで正しい。向きが固まり、背中側のマスで判定するため
ライバルの名前を変えると、「ライバル」の名前も変わる変わらない。ゲームの中に最初から書かれている「名前の候補」の文字。変わるのは148番など、名前の途中に「ライバルの名前を入れる」印がある道具だけ

7まとめ

  • 「?????」は技の「なみのり」の中身。直接使うと、バッジと場所のチェックを通らない
  • 「?????」が調べるのは「目の前が水か」だけなので、戦闘中やサイクリングロードでも使える
  • 「ライバル」は168番。128番より後ろの道具は「番号−128」の道具と同じ働きになるので、ふしぎなアメと同じくポケモン画面が開く
  • 閉じても元に戻らないので向きが固まり、背中側のマスで壁を判定する。だから2マスまでの壁を抜けられる
  • 「ライバル」という名前は、名前の表の後ろにある「ライバルの名前の候補」の文字
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