この記事では、ルビー・サファイア・エメラルドのパッチールの4つのぶちが、どう決まるかを説明します。ぶちの位置を決める数の読み方、ぶちと性別の関係、何通りあるかを、ゲームの画面と図でまとめました。
1パッチールのぶちは、形は同じで、4つの位置だけが1匹ずつ違う
パッチールは、113番どうろの草むらで出会えるポケモンです。顔と耳のまわりに4つのぶちがあり、このぶちの位置が1匹ずつ違います。



上の3匹は、どれも同じパッチールです。1匹目は左の耳にぶちが無く、頭の左がわと、右の耳と、鼻から口のまわりにぶちがあります。2匹目は両耳のつけ根あたりと、顔の両がわにぶちがあります。3匹目は左の耳と、右の目の上にぶちがあり、左の目の右下から口のあたりにもぶちがあります。ぶちの形は4つとも決まっていて、違うのは位置だけです。ぶちの位置は、ポケモンの情報の画面のこの絵で見られます。

ぶちの位置を決めているのは、ポケモン1匹ずつが持つ「性格値」という数です。性格値は画面には出ない0〜4,294,967,295の数で、性格・性別も、この数で決まります。色違いかどうかも、この数と親のIDを合わせて決まります(性格値の仕組み)。ルビー・サファイア・エメラルドのどれでも、決まり方は同じです。同じ性格値のパッチールなら、3本とも同じ模様になります。
ぶちの位置は出会ったときに決まり、あとから変わらない
性格値は、ポケモンを手に入れたときに1回だけ決まります。野生のパッチールなら、出会って戦いが始まるときです。一度決まった性格値を書きかえる所はゲームの中に無いので、ぶちの位置も変わりません。レベルが上がっても、交換しても、同じぶちのままです。ぶちの位置を変えたいときは、別のパッチールに出会い直すことになります。
色違いのパッチールは、ぶちと手足が黄緑色
色違いのパッチールは、ぶちと手足が黄緑色になります。ぶちの位置の決まり方は、色違いでないパッチールと同じです。
2性格値を2けたずつ4組に分けると、ぶちの位置が読める
4つのぶちは、絵の中の位置で「左上・右上・左下・右下のぶち」と呼びます。どのぶちも基本の位置が決まっていて、そこから性格値の分だけずれます。4つとも基本の位置にあると、次の図のように、左上は左の耳、右上は右の耳、左下は左の目、右下は右の目のぶちです。

ぶちの位置を読むときは、性格値を16進数で書きます。16進数は、0〜9とA〜Fの16種類の字で数を書く方法で、性格値はちょうど8けたになります。この8けたを2けたずつ4組に分けると、右の組から順に、左上・右上・左下・右下のぶちの位置になります。
1組の2けたのうち、右のけたで横の位置、左のけたで縦の位置が決まります。字が8なら基本の位置で、8より小さいと左(上)へ、大きいと右(下)へ、1ドット(画面の点1つ分)ずつずれます。1つのぶちは、横にも縦にも16か所に動けます。
| 字 | 横のけた | 縦のけた |
|---|---|---|
| 0〜7 | 左へ8〜1ドット | 上へ8〜1ドット |
| 8 | 基本の位置 | 基本の位置 |
| 9〜F | 右へ1〜7ドット | 下へ1〜7ドット |
1組を読んでみる
たとえば左上のぶちの組が「3A」なら、右のけたのA(10進数で10)は8より2大きいので右へ2ドット、左のけたの3は8より5小さいので上へ5ドットです。左上のぶちは、基本の位置から右へ2・上へ5ドットずれた所に描かれます。
1章の1匹目は、左上と左下のぶちが大きく上へ、右上と右下のぶちが少し下へずれています。左上のぶちは左の耳より左上へ大きくずれるので、1匹目は左の耳にぶちが見えません。

4つのぶちを同じ向きにずらした図
4つのぶちを同じ向きにいっぱいまでずらすと、次の図のようになります。




ぶちが体の外にはみ出した所と、目や口の線の上は塗られません。左上の図のように4つとも左上いっぱいに寄ると、塗られない所が多くなり、左の耳と両目のぶちが無くなります。ぶちとして見えるのはおでこの1つだけで、右の耳の左上にもわずかに残ります。
3メスのパッチールは、左上のぶちが必ず上にずれている
性別も、性格値で決まります。性格値を256で割ったあまり(0〜255)が、種類ごとの「性別の境目」より小さいとメス、それ以外はオスです。パッチールの境目は127です。256で割ったあまりは、16進数の右の2けたを10進数にした数と同じで、左上のぶちの位置を決める組と同じです。
あまりが127より小さいのは、右の2けたが16進数で00〜7Eのときです。このとき左のけた(縦)が0〜7なので、メスのパッチールは、左上のぶちが必ず基本の位置より上にずれています。反対に、左上のぶちが基本の位置か、それより下にあるパッチールは、必ずオスです。上にずれていてオスなのは、右の2けたが7F(10進数で127)のとき(上へ1ドット・右へ7ドット)の1通りだけです。
| 左上のぶち(縦) | 右の2けた | 性別 |
|---|---|---|
| 上へずれている | 00〜7E | メス |
| 上へ1ドット | 7F | オス(この1通りだけ) |
| 基本の位置か下 | 80〜FF | オス |
1章の3匹で、左上のぶち(左の耳のぶち)の縦の位置と性別を見ると、こうなります。



メスになるのは256通りのうち127通りで、49.6%です。
4ぶちの置き方は4,294,967,296通り、見た目が違うのは3,880,873,934通り
1つのぶちは、横16か所 × 縦16か所 = 256か所に置けます。これが4つで、256 × 256 × 256 × 256 = 4,294,967,296通りです。性格値も同じ4,294,967,296通りあり、性格値が違えば、ぶちの置き方も必ず違います。
ただし、はみ出した所は塗られないので、置き方が違っても、見た目が同じになることがあります。ぶちごとに、256か所のうち、ぶちが全部消える置き方と、見た目が違う置き方の数を数えると、次のとおりです。
| ぶち | ぶちが全部消える置き方 | 見た目が違う置き方(消える物はまとめて1つ) |
|---|---|---|
| 左上のぶち | 3か所 | 253通り |
| 右上のぶち | なし | 256通り |
| 左下のぶち | 21か所 | 236通り |
| 右下のぶち | なし | 256通り |
たとえば左下のぶちは、消えない置き方が235か所あり、どれも見た目が違います。これに、消える21か所をまとめた1通りを足して、236通りです。左上のぶちは、消えない置き方の中にも、見た目が同じになる組が1組あります。右上と右下のぶちは、どこに置いても必ずどこかが塗られるので、ぶちが4つとも消えるパッチールはいません。
4つのぶちを全部描くと、下の2つのぶち同士や、上と下のぶちが重なる所もあります。重なって同じ見た目になる組を除くと、見た目が違うパッチールは3,880,873,934通りです。置き方の4,294,967,296通りより、414,093,362通り少なくなります。これは性格値の全部で数えた数です。野生で出会える見た目は、このうち多くても1,859,050,391通りです(下の節)。
同じ見た目のパッチールに出会う確率
野生のパッチールの性格値は、4,294,967,296通りのどれもが同じように出るわけではありません。ゲームは、先に性格を決めてから、その性格に合う性格値が出るまで作り直します。手持ちの先頭のポケモンの特性がシンクロ・メロメロボディ(出会うポケモンの性格や性別が、先頭のポケモンに寄りやすくなる特性)でないときは、いつもこの作り方です。ルビー・サファイアは、先頭の特性にかかわらずこの作り方です。この作り方では、出られる性格値は1,859,050,391通りだけで、残りの約57%は野生では出ません。出られる性格値の中でも出やすさに差があり、いちばん出やすい性格値は、いちばん出にくい性格値の32倍出やすくなります。
ここからの確率は、ゲームの乱数がかたよらずに出るとしたときの計算です。これを全部入れて計算すると、野生のパッチール2匹の見た目がたまたま同じになる確率は、約7億9650万分の1です。性格値までぴったり同じになるのは、約12億2347万分の1です。
2匹だけで比べると、まず起きない確率ですが、たくさん捕まえると、どれか2匹が同じ見た目になる見込みはぐっと上がります。捕まえた数と、その中に同じ見た目の2匹がいる確率は次のとおりです。
| 捕まえた数 | 同じ見た目の2匹がいる確率 |
|---|---|
| 1,000匹 | 0.06% |
| 10,000匹 | 6.1% |
| 33,000匹 | 49.5% |
| 100,000匹 | 99.8% |
半分の見込みになるのは、約33,000匹です。どれも、先頭の特性がシンクロ・メロメロボディでないときの確率です。
後ろ姿には、性格値のぶちが無い
ぶちは、パッチールを前から見た絵にだけ描かれます。戦いで自分のパッチールを出したときの後ろ姿には、性格値で決まるぶちがありません。背中に丸い模様が1つありますが、これは後ろ姿の絵にもとからある物で、どのパッチールも同じ位置です。

5まとめ
- パッチールの4つのぶちは、形は決まっていて、位置だけが性格値で決まる。色違いはぶちと手足が黄緑色
- 性格値は出会ったときに1回だけ決まるので、ぶちの位置もあとから変わらない。同じ性格値なら3本とも同じ模様
- 性格値を16進数の8けたにして2けたずつ分けると、右の組から左上・右上・左下・右下のぶち。右のけたが横、左のけたが縦で、8が基本の位置
- メスのパッチールは、左上のぶちが必ず上にずれている
- 置き方は4,294,967,296通り。はみ出した所や重なる所があるので、見た目が違うのは3,880,873,934通り。4つとも消えることは無い。後ろ姿にはぶちが無い
- 野生で出られる性格値は1,859,050,391通り。2匹の見た目が同じになるのは約7億9650万分の1で、約33,000匹捕まえると、同じ見た目の2匹がいる見込みが半分になる